医療情報技師の記録

システム管理者として働く病院職員の記録です。

インフラ整備

 インフラの整備。こちらも重要な事項となります。当院では、既に院内LANはありましたが、電源と併せとてもオーダリング・電子カルテに耐えうるものではなく、見直す必要がありました。

 それまで、ネットワークについては、「事務用」「医事会計用」「インターネット用」「各部門システム用」と別れており、「事務用」と「医事会計用」についてはファイルサーバーとグループウェア共有の為に連携しておりました。(L3ではなくサーバーへNIC2枚刺し)今回、その形式をすべて捨て、新たにネットワークを組みなおすことにしました。ただし、院内セキュリティポリシーにより、インターネットは物理的に切り離すことになっておりますので、今までの回線を使用します。

 今回は、L3で各ネットワークをVLAN化しルーティング、さらにAPを設置し無線化も行いました。基幹は冗長化し、ネットワーク監視ソフトも入れることにしました。APの数も多く、将来の電子カルテ化を考えると、サブネットマスクが24ビットではIPアドレスが足りなくなると考え、23ビットにすることとしました。

 大変だったのは、ネットワークの工事対応です。病院ですから、工事を平日や夜間に行うわけにはいかないですし、業者に勝手にやってくださいというわけにもいきません。結局、1ヵ月の間、休日の工事にに立ち会う形で何とか完了しました。ただし、工事はコアスイッチ~フロアスイッチ~エッジスイッチまで。その先は全て我々システム管理部門で行うことにしました。そのために、LANケーブル自作キットも購入しました。その作業は、最終的にハードウェアを搬入する直前に行うこととなります。