医療情報技師の記録

システム管理者として働く病院職員の記録です。

ハードウェアの準備

 サーバーを含むハードウェアの準備については、基本的にメーカーが行います。しかし、運用後の管理は自分たちで行わなければならなくなりますので、今回導入したシステムとハードウェアの概念は学んでおく必要があります。例えば、帳票を出すレーザープリンターは各端末にドライバをインストールする必要があるが、オーダーシールや注射ラベルを発行するラベルプリンターは全てサーバー側で管理する・・・等。

 サーバーの搬入は、年末~正月にかけて行いました。それに合わせて、新ネットワークの切り替えも行いました。特にネットワークの切り替えには神経を使いましたが、大きな問題もなく一つ山を越えました。ちなみにサーバーは48Uのサーバーラック2台(あるメーカー様から中古をご提供いただきました)にラッキングしました。

 サーバー稼働後は、クライアントの準備になります。見積もり時点での台数・配置はあくまでも暫定であり、実際に必要な数は変わってきます。特に、当初は看護記録までは電子化しない予定だった為、病棟で使用する端末が全く足りなくなってしまいました。しかし、病院の方針で看護基準を13:1から10:1に変更することになり、1病棟を休床としたため、その分を流用できることに。その他、各部門・各部署からは増設の要望が多く入りましたが、まずは最小限の追加で運用していただくようにお願いしました。

 オーダリングの端末については、Web型でライセンスフリーの為、病院側での設定・追加が容易になります。(ウイルス対策ソフトやATOK、CALは購入する必要あり)ワークグループで事務側と共用することも可能ですが、どうしてもレスポンスが悪くなるため、ドメイン参加でオーダー専用機とする形が主となります。

 外来診察室と病棟にはPACSの高精細モニターを設置します。オーダー側とシングルサインオン運用を行うため、オーダーの端末にグラボを追加し、そこへ高精細モニターを接続する形をとりました。

 この時点(1月)ではサーバー以外、現場に端末は設置しておりません。