医療情報技師の記録

システム管理者として働く病院職員の記録です。

事前データの準備

 正直、この事前データの準備が一番大変でした。旧医事会計からは患者基本情報しか移行できませんでしたので、それ以外のデータ準備が必要となります。

 まず、処方のデータですが、最低でも3カ月分は入力しておかないと前回Doができず、ドクターに多大な負担を掛けてしまいます。最初の予定では、稼働3カ月前からは医事課で入力する予定でした。しかし、事情がありそれができなくなってしまい、システム担当でもそれを行う余力はありませんでした。そこで、派遣会社に委託し入力をお願いすることとしました。しかし、入力した内容のチェックは院内でやらなければならず、事務部門全体にチェックの協力を要請しましたが、やってくれたのは少しだけ。結局我々システム担当が夜遅くまで残ってやるしかありませんでした。派遣会社との契約も稼働日までは継続できず、最終的には入力までも行わなければなりませんでした。

 さらに稼働直前の入院患者様関係のデータ入力も大変でした。実際は看護部がやらなければならないのですが、こちらも事情があり準備が間に合わず、我々が行うことに。(栄養士や薬剤師は協力してくれました)稼働日に問題なく始められるよう、こちらも夜遅くまでデータの準備を行いました。この頃の記憶はあまりありません・・・

 その他、以前は連携していなかった検査システムやPACS、調剤システムの患者データに差異がないか、矛盾があった場合の修正等も行いました。

 今まで「何でも屋」としてやってきたシステム管理部門ですが、さすがにこの時期は他部署も気を使ったのか、システム導入関係以外の業務依頼は減りました。