医療情報技師の記録

システム管理者として働く病院職員の記録です。

ネットワークの管理

以前も書きましたが、システム管理者として重要な業務として、ネットワークの管理業務があります。

先日、ネットワークに関してこんな事象がありましたのでご紹介します。

きっかけは落雷でした。当院のある場所には高い建物がないため、近くで雷が鳴ると病院の避雷針に落雷することがあります。そこで過電流が流れて、機器が壊れることがよくありました。そこで、重要な箇所にはUPSや雷サージ付きの電源タップを使用しておりました。

今回、また落雷があり、医局にあるUPSが壊れただけで済んだと安心していたさなか、大変なことが・・・

電子カルテ用のネットワークで、ループが発生。しかし、その症状が発生したりしなかったりで、どうも普通のループとは違う感じが。。。ネットワークにアクセスできなくなる端末がランダムに発生し、そのエラーが「アドレスの重複」しかしそのIPアドレスが毎回違うため、さらにしらべたところ、IPアドレスではなくMACアドレスであることが判明。ただ、MACアドレスが重複することは基本的に考えられないため、これはL3メインスイッチかL2スイッチの不具合を疑って、片っ端から再起動する計画を立てました。今日は徹夜かな。。。と思っていたさなか、原因が判明。

原因はWB機能の付いた無線ルーターでした。

当然、DHCP機能はオフにして、アクセスポイントモードで使用していました。
しかし本体外部にあるモード切り替えスイッチが「WB」モードになっていました。
(「WB」モードとは「中継器」になるモード。中継器モードを有線につないだ状態で使用すると、有線側と無線側が双方向でつながってしまいます)ハブで言えば完全ループ状態になります。
これで多少なりとも運用できていたのは、無線側で拾っていた通信がわずかだったため。わずかに拾ったときだけループ状態になり、拾えていない場合は問題なかった感じでした。
やはり、ルーターには気を付けないといけないですね。