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医療情報技師の記録

システム管理者として働く病院職員の記録です。

救急搬送システム

 私の勤める病院がある2次医療圏では、前回ご紹介した地域連携ネットワークの他に、数か月前より救急搬送システムが稼働しております。このシステムは、県が主体で開始された取り組みで、消防の救急隊と救急輪番病院がタブレット上で救急搬送のための情報を共有するシステムです。

 システムの概要ですが、現場に着いた救急隊員が、各病院に受け入れ要請を入力します。現場から近い病院かつ応需情報に基づき、優先順位が確定され各病院に受け入れ要請情報が配信されます。病院では、タブレットに受け入れ要請のアラートがあがり、そこで受け入れ可能か不可なのかを選択します(不可の場合は理由も入れる必要があります)。救急隊は、要請だけではなく、容態やバイタル等の情報、写真を送ることができ、それを病院側で参照することで受け入れ前に準備ができるようなシステムです。しかし、CPAや交通事故等の一刻を争う場合、救急隊もタブレットへ入力している暇もない場合もあります。その場合は電話でのやりとりになります。病院側では、受け入れ可・不可入力の他、患者の病名や搬送後に帰宅したのか、入院したのか、他院へ紹介になったのか等の情報も入れなければなりません。

 このシステムでやり取りされた情報は、県のデータベースに格納されます。県としては将来的にその救急搬送に関する情報をビッグデータとして活用していきたいとのことですが、入力には手間がかかりますし、病院でも運用費・通信費も負担しなければならないため、現時点では明確な費用対効果は見出せておりません。

 しかし、輪番・救急告示病院としては、このシステムを活用し地域医療へ貢献していかなければなりませんので、我々システム管理部門も間接的にかかわり協力していきたいと思います。